気付いたら固くなってた 窓格子吹きつける音は どんより 曇り空 夏 気付いたら息上がってた 最初から全力で走ってたんだ ぼんやり立ち止まる街 あんまり覚えてない夢 あとはもう一瞬で過ぎ去った 狂おしいシンプルなページめくり いつもぎりぎりの雨に絆されて もう少しラフな格好で 蛹から胚になるように 迷路かもね五時過ぎ 風と待ち合わせをしてた いくつ数えたんだろう これがもう緩い眠りの中か、 死を待つ小鳥の囀りか 分からないけれど足は動き出す、 動く! 今という時と時の礫 集まって熱く笑窪を濡らし いつも繰り返す道をほんの少し あとはもう風になって、なって、 なって風になる