真夏が通り過ぎて また季節は巡るよ 冷たくなっていく街の 風をそっと吸い込む 柔らかさをなくし ひび割れていく心 抱えたまま僕は どこまでゆけるだろう もう一度あなたにあえるなら あるはずのないことを考えては もう二度とあえないかなしみに 縛られたまま あの日から 霞んだ十六夜の月 見上げてひとり佇む 流した涙かさねて あなたのもとまで届くかな 手を伸ばしてみても 触れることできなくて 壊れながら見る灰色の夢 約束された未来など ただのひとつさえ ありはしないのだと あなたがいないこの痛みが 僕の耳元で囁く あいたい… 零れた言葉を 痛みとともに 夜に溶かしながら もう僕も前に進まなきゃ あなたのいない季節へ