雨降り 朝 ため息 草臥れたシャツ ビニール傘越しに見る 景色も滲む 君と過ごした あの街もあの部屋も ずっと遠くに なってしまったなぁ 二度と戻らない日々 いつか忘れていくのかなぁ ずっと離れない様に 握ったその手の 温もりさえも さよならも言えずに ただ俯いた 柔らかな頬を伝う雫 ふたり歩いた あの街のあの道で 僕のもとから 離れてく君の影 伝えきれぬ想い どんな言葉で表せばいい 君の名を呼ぶけど 掠れた声が空に溶けるだけ 二度と戻らない日々 僕は忘れてゆくのだろう 強く抱きしめた 君の体 その熱さえも