薄れた記憶の中に、 幽かな灯火が見える。 見つめる瞳が痛くとも、 心は――決して逸らすな。 開いた胸の空を埋める為の 何か其れか誰かをずっと探して 目覚めるたび消えゆく何かを 掻き集め泣いている 朝は太陽が夜を喰らう 同じように此の身の暗 消してよ 眠るたび浮かぶ 煌めく記憶が 褪せずに輝いた 永い時の果て 懐かしき声 さよならも言えずごめんなさい 霞む涙が時を融かしても こうして 名に結ばれて――。 聴こえる――あの跫音、 千引が別つ境界が産むのは 悲劇よ 今は涙を飲んで、離別、 千の命を殺せ――。 嗚呼 君よ遥か彼方で待つ 約束をしよう 先の先の先の世を越え また逢えたなら 愛し殺しあいましょう 誓いは守られるだろうか、 否もはや其の結果に 意味はなく。 此処に建てられた誓い 其の物が、幸せであり、 また呪いであった。 やがて私は顧みる、 其の身を悔悟の炎に 焼かれながら。 邪悪と為って尚、 禍つ誓いを愛する為に。 其の姿が、 アナタを呼んでいる――。