土曜の夜は仕事場で朝をむかえ 自目むいて帰る 始発の電車 疲れた大人たちの顔 ぼくと同じ顔 スーツ着こなして 背筋の伸びた人の群れ かき分けて帰る 未来行きの電車反対ホームに残った みじめなぼく 重い体 ひきずって とぼとぼ歩く おつかれ自分と鍵を開けて 玄関で服を脱ぐ 覚えたての化粧を落として シャワーを強めて泣く 何があったわけじゃない 何にもない自分がむなしい このまんまベットで 寝てしまいたいと思いつつ 頭かわかす 捨てきらない真面目さが首をしめて もう8時 やりたい事が いつからか やらなきゃいけない事に 何をかけても0な気がする おぼつかない足はもつれて ベットに倒れる 何があったわけじゃない 何にもない自分が悔しい 怖気づいて何度も逃げて やっと気付いた 何にもないけど 何にだってなれる 布団をはいで 無理やり体を起こして 1を探してみる