死んだ恋を舐めてる 飴玉みたいに 口の中 血の味 甘味料 「救ってあげる」なんて台詞ほど 腐りやすいものはないって 言うからね 小さな私は見合わぬ背伸びをして 砂糖よりも体温が遅く溶けて 赤く光る唇 あなたの鼓動 まるで宝石のようで 指先ひと撫でで壊せそう でもね怖がらないで この毒は 私の恋のかけらだもん バッドキャンディリップ 幸福(しあわせ)ぶっただけの メイク 真っ赤に塗ったくって上書いた 罪の色 バッドキャンディリップ お菓子くなるくらい惨めで 溺れた夜の底に 息をしてる 正論ぶった仮装のパレードで 綺麗事装う墓荒らし バラ撒かれた愛の残骸は 踏み抜いて 捨て去って さあ進みましょう 寂しいだなんて便利な呪文 唱えりゃ誰でも魔法を使えるから でもあなたは違ったの 紅で描いた作り笑い 乾いてひび割れて堕ちてゆく だけど わかってたよ 本音よりも嘘が 似合っているんでしょう? バッドキャンディリップ 溶かせない苦いフェイク 甘さの亡霊が笑っている バッドキャンディリップ 手放せない未練の味 痛くて甘い夜が息をしてる
