愛を叫ぶ獣がベッドに咲く 啼き声ひとつ響く夜の帳 首に立てた八重歯が背後で笑う 君の温もりに抱かれ眠り惑う純白 夢に泣いた夜 独り ドレッサーの引き出しで眠るの 君がくれたブラシはもう 痛んで通らなくなってしまったわ 抱かれるためのチーク フリルまみれ 媚びたクチュール この生き方しか知らないの 守ってかまってくれたらもういい の! 愛を叫ぶ獣がベッドに咲く 背中ひと突き 回る蠍の毒 君を呪う触媒は銀の十字架 寂れ崩れた城で独り眠る純白 紅い瞳で見つめて惑わして魅了して 逃げられなくなって 狂わせて嫌、嫌! 毒で満たされた杯を煽る 全部終わらせて死ねばもういいの 愛を叫ぶ獣がベッドに咲く わたしの身体消えて骨も残らない 君を呪う触媒は銀の十字架 崩れゆく城に埋めてもう忘れて さよなら