白い棺を並べれば 微かに揺れる唇の合言葉 呪いか愛か囁いてくれ 墓標に滲むあなたの名前 風に消えた戦争と平和 ケーキを切った美しい手 永遠纏った眠り姫 無感動に私を苛む 凍てつく血判 引き裂く二人の契り 白い首筋に劈く闇の色 瞳には何も映らない 白い棺を並べれば 微かに揺れる唇の合言葉 呪いか愛か囁いてくれ 墓標に滲む後悔 いずれ魂が朽ちて 消えてしまうのなら 傷つくことも受け入れて 見せましょう 身体が凍り砕け散れど 心は何も感じない 氷華に触れた私への 消えぬ聖痕なのですか? あなたが目を背ければ 夜は永遠になる 物言わぬ躯でもかまわない 記憶に生きると言うけれど 消えゆく悲しみは戻らない 白い棺を並べれば 具に思い出す君の合言葉 天国か地獄か君を追って 春とともに溶ける雪 いずれ身体が溶けて 消えてしまうのなら 君とともに永遠になりましょう