段々透明になって 揺らぐ朝は嫌 焦げ付いた風は 燦々照らされて 染まる影もまた 街を今巣食う 何処へでも行けそうな期待を 無慈悲に蹴落とすだけだなんて せめて最後を彩らせて なにかひとつでもいいよ この街で燃やしはじめた命の重さを 背負って 歩いてゆけそうさ 皓々冴え渡って 照らす街の中 輝いた空を 悠々表面を掬ってふるう アレも嫌コレも嫌 消えた 何にでもなれそうな期待を 煙のように流れる今日を せめて最後は 彩らせてなにかひとつだけなら 許される? かき消されないくらいの 熱さを背負って生き 抜いてゆけそうさ せめて最後を彩らせて "なにも持っていないひとり" でもいいよ かき消されないくらいの熱さを 背負って 生き抜いていけるなら 冷たくなった 人の波の中もがくような 朝だとしても 燃やし始めた命でこの街を 今歩いていけそうさ