港に浮かぶ灯火 2人を導いて 行ってしまうのね 女はいつでも待ちぼうけ 戯曲にはない台詞を秘めて むせぶサイレンの影に委ね 筋書き通りに 不完全で歪なほど そそる愛はないのでしょう 手に入れは手放してよ その度に消えてあげる らしくない と君は 私の肩を抱き 飽きるくらい君の ストーリーのままで 主役でいさせてよ 通りすがりの潮風 傷口濡らしてく 行ってしまうのね 男の美学を貫いて まるでバージンブルーな夜に 野暮なことなど似合わぬシルエット 朝焼けが照らす 瞬く間に落ちて行った 惚れた弱みを燻らせて 今更でしょ 嘘になるわ あと少しだけど行かないで 疼く胸はきっと 満ちた月のせいで 飽きるくらい君の ストーリーのままで サイレンが鳴き私は1人 呪縛を解いてよ 不健康な涙なんて ここで別れを告げましょう 水平線指でなぞり霧が開けたら 旅立つわ らしくない と君は 私の肩を抱き 飽きるくらい 君のストーリーのままで 何も残さないで