重なる影 溶ける声 夜の静寂に 消えてゆく 「またね」なんて 言わないで その一言が 痛いから ガラス越しの 月明かり ふたりを包むけれど 指も 心も どこにも行けない 愛してはいけないの? ただ あなたを知りたくて 夢にしてしまえたら こんなにも切なくないのに 優しさには 触れたくて 幸せには なれなくて こぼれそうな ため息に ほどける夜が 悔しいの 惹かれ合うのは 罪ですか 問いかけても虚しくて 何も言わずに うなずいた それが答えね 愛してはいけないの? 恋心が揺れるたび さよならが近づいて 朝日だけが知っている
