あのベルが鳴れば 声も飛ぶわ箱の中 キーボードを打つこの席は オフィスの片隅に また同じ言葉 ディスプレイを埋めてゆく 肩を叩かれ慌てながら 想い出を消した 去年の春キャンバスを 先に私が卒業したの 5月の風吹く街で 『羨ましいね・・・」と いつも遊びの計画だけ話す 彼を見下ろしてた あの秋の別れ 『違う恋を探して…」と 冷めた心に慣れることが 大人に思えて ふと覚えた淋しさが 『何故別れたの・・』と 私を責める 少しずつ胸は痛む 写真は微笑む だけどアルバム開く度にそっと 心閉じ込めてた 騒めくオフィスの窓辺 ファイルはためても ずっと指先 打ち続ける文字は 揺れる今の私 『‥‥好き…でも…』