イルミネーションのラプソディ 星空に吸い込まれて消えてった バス通りの退屈な恋人たち 想いざわめく公園から帰って行く きみは何も 言わずにぼくの 手をただぎゅっとにぎる この世界の本当の不思議をぼくらは 今知ろうとしている 劇場の幕のようにゆっくりと夜が 降りてくる きみの横顔が揺れている はかなく 胸の真ん中を横切った それは九月の印画紙 高架下のセレナーデ 夜のため息まじりのメロディ きみのこころ その澄んだ色を 自分のものにしたいって思ってた 夢見がちな一日に ただ一瞬だけ訪れる真実 それがぼくらを惑わす それがぼくらを惑わす 路地裏に愛の衛星が墜落して ずっと光ってる 恋の横顔が揺れている はかなく 細い指先がほどけては そっと闇を照らし出す きみの横顔が揺れていて 美しい 胸の真ん中を切り裂いた それは九月の印画紙