戸惑いながらも跳ね起きて 取り残された午後のこと どうせ最後だと決めたなら 電話にも出ずに出かけてみる 海岸線に幻見えて こっちにおいでと誘うよう 膝下まで濡れちゃって 潮に足をとられて転ぶ 波が頬を撫でた 思い出は白昼夢 涙目でつい浅い呼吸 もう一度目開けたら いなくなってしまうのに いつも同じところで確かめる もしも世界が終わるのなら レモンの木にきっと手を伸ばす 本当の名前探しながら 2人で並んで話をしよう なんて 遊泳禁止の旗が見えて 滲んだプリズムの膜のよう 鼻先で触れちゃって 赤くなって 離れたはじめての日のことも 波が頬を撫でた 思い出は白昼夢 涙目でつい浅い呼吸 向日葵が似合うねと 言ってくれたけれど ほんとはきみこそ似合うと思う 風が頬を撫でた さよなら白昼夢 手を振りながら帰る途中 私きっと立派な 人なんかじゃないのに 好きになってくれて ありがとう 海岸線に幻見えて こっちにおいでと誘うよう 指先で触れちゃって そんないつかのこと