ねえ聞いて あなたにとって私は 何色に見えるの ねえ言って あなたの声で じゃなきゃまだ、まだ、 分からないわ 曇りが舞う、夜半の煌を隠すように 想い靡く 雲の背にあなたが消えゆく程に 言葉がないままじゃ 信じられないから その想いが黒く淀む前に 明日、明日、までに心を教えて 夏の白ほど 恐ろしいものはないから。 胸がずっと痛いのも嘘がいいから。 家に帰れば甘苦いあなたが香る 陽に灼かれてもなお記憶になる その匂いが夏に あなたの背に少しだけ痣をつけた 思い出せない傷もたまには 構わないでしょう これを君は悲劇とでもいうなら 言葉だけは遺さずに消えるわ 明日、明日。でこの曇りは晴れるさ 言い聞かせても鳴り止まない稲妻は きっと 茹だってもう嫌になったって恋しく 夏を想うように 君といてついた痛みも 忘れたくなかったの