雨の中を歩く 傘だけが僕を許すんだ 人混みの中に立てば たちまち消えちゃうだろうね。 「真似ばっかまだしてんの?」 ずっと透明でいようとするから 「なあ お前だけだよ遅いの」 さんざめく響いている なんで、僕は無い者なの? あぁ何者にも憧れて ねえ 「君みたいになりたくて」 氷り、固まる。 僕なんかじゃないんだ 青ばかりを纏い続けまだ 僕でいようとするなら いっそ雨に打たれ続け 溶かしてくれないか 夜、闇が降るんだ でも君が居るから。 それは怖くない 訳もない それでも明日を迎えるから。 忘れていないから。 いつだって僕は僕なんだから なんて。 そんな訳なんかないだろ あぁ こんななら僕は無駄だ 夜の姿縋りついて 僕の居場所無くさないように。 皆、夜で待ってるから。 「あぁ、そんな所にいたんだ。」 あぁそうか ずっと同じなんだ また誰かになって