次の春までは生きられないから 今日は1日 電車に揺られ ただただ 線路の響きを確かめるの 窓の向こうの街は知らないけど 名前を付けてあるはずもない 思い出を妄想して懐かしむの 置いてかないでって願うけれど 置いてったのはある意味 私の方だろう 忘れないでって祈るけれど 忘れてゆくのは正直仕方ないもんね まあいっか、夜ごはんにしようぜ 次の月までは生きられないから 今日は1日パン屋に並び 悩んだフリしてこの香りを盗むの 空き瓶にそれを詰め込んだ後は 海に投げるんだ 誰かに届くといいな 今確かに私がここに在った事を教え るの 次の夜までは生きられないから 今夜は少しだけ夜更かしするの 引き出しの奥に閉まった 日記の続きを想像している 想像している 置いてかないでって願うけれど 置いてったのはある意味 私の方だろう 忘れないでって祈るけれど 忘れてゆくのは正直仕方ないもんね まあいっか、朝ごはんにしようぜ