降り止んだ雨は暴いた 遥か彼方は 脳裏 焼き付いた残像 全部 飲み干してゆく いつだって大抵そうだ 消したい記憶に限って 鮮やかなままに 色褪せないんだ あの果ての方へ 向かう月を追って 日々が回る回る隙間で 失って 間違って 振り向いて 紡いだ時間の意味はきっと あてもなく雨を待つみたいに 目眩く差し込む未来に 僕は 僕は 未だ 不確かな存在を問う 夜を裂いて朝が咲くみたいに 弾き出した答えは宙を泳ぐ でも まだ ほら 息は続く 冷え切った今にずっと 寄り添って花を刺してる 世界は明日を読んだ 君を忘れて 距離は開き遠く刹那に 紛れて 薄れて 滲んで 霞んだ輪郭を灯して 傷付いた両の瞳の藍に 住み着いた君は微笑んで 僕は 僕は 未だ 声を探してしまう あてもなく雨を待つみたいに 目眩く差し込む未来に 僕は 僕は 未だ 不確かな存在を問う ねぇ 散々迷っていつか 散ったこの気持ちも 曖昧な今に乗って漂う影になれ そうやって 失って 間違って 僕らの全てが凪いでゆくから