窓をあけたら 風 転んで こぼれて ふたりのあいだを駆け抜けてた 笑った 両手を合わせ 口閉ざす 木漏れ日 ふと さそわれて 微睡み あたたかく沈む 午後のベッドの うえで重なる ちいさな寝息 まるで 蜂蜜 それとバターを たっぷりのっけたパンケーキ とびきりに 愛らしく 恥知らずな嘘の奥 隠した 秘密 胸を満たす 喜び その感触もまぼろし あなたは平気なそぶり 口元に微笑みが浮かび 何も言うことはない この 時間が幸福なら 十分 arlight 目尻の涙はいったい ? 誰も教えてはくれない 窓をあけたら 風 転んで こぼれて ふたりのあいだを駆け抜けてた 笑った うずまく退屈は ひとときの苦痛か 二日酔いのあとみたいな かき消せない頭痛は ありふれたクエスチョンマーク 暗号の顔をしていたんだ ねばつく ぬくもりを拒むように 引き抜いた指はふやけて白い 風がひやり なぜてゆくフローリング 臆病なつまさき ぴくり (痙攣) 訪れる サイレンス (永遠)なんて 大袈裟だね さよならまでの束の間 子供のように じゃれあっているだけ 最後のときは ふと 訪れる 光で 決められたような 終わり方に 笑っておくれ