ひとつ数えて 雨粒の跡 ふたつ聴こえる 夕暮れの鐘 水面にそよぐ アメンボの旅 なぞりなぞって 夕やけ小やけ 丘からみえる 私の居た街 遠く 滲む 灯りはどこか 新しくて 錆も傷も 無くて 花は香る あの頃のまま ひとつ数えて 雨粒の跡 ふたつ聴こえる 夕暮れの鐘 水面にそよぐ アメンボの旅 なぞりなぞって 夕やけ小やけ 朝の日差しが 橋を架けて 遠く 淡く 溶ける すだれを揺らす 風の音と鈴は 空を仰ぐ あの日歩いた 波までの道 遠くなっていく ひとつ数えて 雨粒の跡 ふたつ聴こえる 夕暮れの鐘 水面にそよぐ アメンボの旅 なぞりなぞって 虹を渡って ひと粒落ちた 雨のかけらは ふたつ並んで 家に帰ろう どこまでいくの そこまでいくよ あの日忘れた ただいま おかえり