遠くに聞こえた波の音 繋がって行く 連なって行く あの日埋めた タイムカプセルの 思い出はどこに 目印はどこに 蜘蛛の巣に光る ダイヤの跡は 昨日の雨の 残り香 置いてきた優しさは めぐりめぐって 誰かのために 回る回す ダイアルの溝は 今も昔も 同じ感触 近くで気づいた鈴の音 広がっていく たゆんでいく 夏の間で 重ね合わせて 滲んだ色の いつかの祝い 糸と糸の隙間に挟む青色は 隣の芝生の 愛しさ 括り付けた結び目は 伝って 震える どこかの誰か 耳に当てた 空白の音は 何を意味する 雑音の森 夜の色が潰れてく トンネルを抜けた先で 置いてきた優しさは めぐりめぐって 誰かのために 回る回す ダイアルの溝は 今も昔も 同じ感触 滲んでく命