あるお城の近くに住む レンガの家の女の子は そのお城の王子様に 想いを乗せた手紙を 届くように小鳥の郵便 毎日頼んでいました。 みんなして「やめときなよ」 それでも頼んでいたんです。 「顔は1度見たくらいで もう何年も会っていないの だけど 赤い糸で引き寄せられてる これは気のせい?」 ああ 私の運命のあなたに この想いを何度も手紙で送ります。 あと何センチ赤い糸を たぐり寄せればいいのよ。 いつかあなたと2人馬車に乗り 遠く空の向こうへ行ってみたいわ。 きっと見たこともない景色が 広がる気がしているの。 あるお城の王子様は 毎日届くその手紙に うんざりしてお城の外に 捨ててしまっていました。 女の子の家の隣 木の家に住む男の子は 女の子に思いを乗せた 手紙をギュッと渡しました。 「君のことが好きなんだ 近いのに君は遠くを見る だけど赤い糸で引き寄せられてる これはきのせい?」 ああ 私に続く赤い糸を 最後まで歩いて辿っていったの。 遠回りしてたどり着いたのは 小さな木の家だった。 いつかあなたと2人馬車に乗り 遠く空の向こうへ行ってみたいわ。 きっと見たこともない景色が 広がる気がしているの。