夏が呼んでる この車窓からは外の景色が 変わっていくのが目に見えてる、 わかるかい? 昔、ここに青々と田んぼがあって 満ち溢れた揺れる命があった、 揺れてる、揺らそう、 風に揺らそう。 鼠色の地面は緑を殺して 緑色の大地は息を殺して ただこの街の中、僕ら年老いていく この街の中、失っては得る この脈を打つ未知をいく そこで出逢えたら。 夜に向かう夜行列車 もう幾つ街を過ぎただろう。 不安ものせて走る 今日も僕は僕でしょうか。 問いかける、胸の中で 色々混ざり合った揺れる心へ 問いかける、あなたへ 大丈夫大丈夫と包み込む言葉が その全てが僕の中に その全てが君の中に いつか「絶望」の海に溺れたとき 「孤独」の駅に立つ 君をのせて走る。 この街の中、僕ら年老いていく この街の中、失っては得る この脈を打つ未知をいく そこで出逢えたら。 止まっている遠い景色 もうどれくらい進んだだろう 光る街、田舎道を交互に行く 明日は僕になれるのだろうかと。