西陽が汚れた窓を灼く部屋に 君が零す憂鬱な溜め息が籠る 細く短い命 欠けたカップが二つ並んでる 大切にしたいと思うほど 傷付けてしまうのは何故だろう きっと 啼き声さえもかき消されるくらいに 僕たちは 微かな存在 誰かを憎んでるわけじゃない 無かったことにできればいいのに この身体も欲望も 悪魔と天使が僕の中を泳ぐ 甘いキスも優しい吐息もその場限り 何の価値も持たない 透けたカーテン越し広がってる 虚ろでぼやけた 乾いた風に溶けたただの色彩 ずっと 慰め合える言葉を知らないままの 僕たちの小さな約束 繋いだ首に噛み付いたら 君の匂いだけに包まれる "一人じゃない" きっと 啼き声さえも飾ることなんて できない 僕たちは 臆病な心友 見捨てたのはこの世界じゃない 君がいればそれでいい 此処じゃない何処かに 眠れない夜が終わる日が きっと…