初めてあいつと出会ったのは 眠れず彷徨ったある夜で 涼しい風が吹いていたよ そいつが言うには夜が更けて 寝静まる頃に現れるんだ 不思議な僕らだけの新しい街 最近嫌なこと何があった? テレビのニュースで心傷んだんだ どうして?無関係だろう? そこなら全部忘れ去って 歌も歌えるよと 僕の手を掴んで 街を走り出した 飛び込むネオンの光が消える前に 水晶体の奥まで響いていく どこまで走るのかなんて知らないけ れど この瞬間だけはずっと続いてほしい 続いてほしい 街灯の少ない路地を蹴って 街の外れまで来てしまったんだ どうやら僕は行けないらしい それでもいいさと笑ってると 夜明けが近づいていることに気づい て 帰り道 探した さよならすることなんて分かってた けど 途端に言葉がすっと消えていく ただ唯一鮮明に駆け抜けるネオン その瞬間だけはずっと響いている 僕らの心の形が変わるまでは 一緒にいたいとかなんて思ったけど あの瞬間の気持ちに会いに行くこと それこそが永遠だと気づいたんだ 気づいたんだ