どこから来たんだろうか 上手く声も出なくてさ 唇伝う寂しさは どこから来たんだろうか 網膜に傷をつけて 世界を輝かせた 頬まで伝う優しさは どこから来たんだろうか 「ねぇリオン。 咲う君の声。 どうかそのままでいて。」 「ねぇリオン。 映る月の暈。 他に何もいらないさ。」 「ねぇリオン。 死んでしまいたいのは 美しいからなんだね。」 「今も、寂しくて。」と言った 「いつも、優しくて。」と言った 「だけど、それでもね。」と言った 雪が溶けて ねぇリオン その愛しさに 君の名を歌いたい どこから来たんだろうか 指なぞるこの冬は 鼻先伝うこの春は どこから来たんだろうか