ボクを招き入れた貴方は独りきり 古い写真だけが家族だった 大切なひとを喪って その心を閉ざして 夜を眺める貴方の目は とても哀しく霞んでいた ボクらを照らす蒼い星の名は 「ランジェルド」 何もできないまま季節は過ぎてゆく ボクはただ貴方の傍にいた 傷ついたひとを癒やすには まだココロが足りない 落ち込むボクを貴方の手が 初めてそっとなでてくれた ヒトよりヒトの痛みがわかると 驚いて 貴方が旅に出る前にボクに云った 言葉 あの星たちは永遠に家(ここ)を 照らすのだと 「だからお前も同じように 遠い未来を 時の果てを 私に代わり見届けてほしい」 なんて―― ボクを眺める貴方の顔 なぜか霞んで…見えない 「いつものように笑っていて ランジェルド さようなら…」