この場所で ひとり 静やかにそよぐ くすんでる 手と絵筆 染まる 色 いろ 小さい 箱庭で 溢れて消える 雫に キミの唄う声 映り込んで 弾ける ほのかに覗く ひかりは まるで遠い 木漏れ日のよう 落ちたひとひらの 軌跡で 描く姿 明けた日も 覚えていた キミを この場所で ふたり 鉛筆が滑る 追いかけた キミの顔 止まる 瞳と 指 小さい 言の葉も 絞れず消える 風の音 キミを呼ぶ名すら 喉の奥で 枯れゆく 幾重にも積み 重なる 景色 時間 想い出たちも 語り合う代わり 軌跡を 描く だから 明日の夜も 覚えていて 静かに届く ひかりは キミの うたと 過ごした時間 揺れる手のひらの 青い葉 描き 足して これからも 覚えて いる