朝から雨の休日 君は何にも言わずに 僕を連れ出した 何ヶ月ぶりだろう 遠くを見つめる君と 会話も切れ切れのまま 観覧車も止まってる 雨の遊園地 気付けば肩が湿っていく 一つの傘じゃ小さすぎて 溶け合うほど寄り添った 日々が遠ざかる 僕の腕を避けるように すり抜けて わざと雨の中を おどけたふりをして見せてる 少女の様に駆け出しながら 楽しそうに笑う大きな瞳に ずっと自分を探してきた おざなりの笑顔などいらない 雨の遊園地 切符売りの老人は 微笑を浮かべながら 潰れた空き缶を ゆっくり拾い上げる 青いペンキのコースターは 二人重ねた想い出達 無口に見守りながら 悲しい目をしてる メリーゴーランド貸し切りのまま 二人だけを乗せて動き出す まるであの日と同じように 僕はいつも小さな馬車で 必死に手を伸ばし追いかけた 決して辿り着けない君を 一つ一つ消えてく灯り 流れ出したほたるの光に 最後の言葉飲み込まないで 本当のことを打ち明けてよ さあ勇気を出して 雨の遊園地