夕暮れにジーンズ姿で 砂埃上げながら 誰かの為に言い争い 殴り合う少年を見た 部屋の隅に置き忘れた 履き古しの情熱は 大人へ急ぎすぎた 僕を今も振り返らせる 何度も何度も 捨てようとしてきた 僕の十代何もかも全部 ジーンズ一つで 家を出たあの日 凭れた電柱の冷たさ ずっと見上げずにいた空は いつか霞がかかり 街角で彷う子猫は 背を丸め震えている 疲れ果てた瞳はもう はばたくこと忘れたかい? 混み合う電車の中 当たり前のように揺られて 何度も何度も 確かめ求めた ここに生まれてきたその理由を 尖がって歩けば ぶつかってばかりの 擦り切れても青いあの頃 何度も何度も 捨てようとしてきた 情熱をもう一度この胸に 抱えた不安を 自由な翼を 擦り切れても青い心を…