ほらひとつ雪が わが名をあげよと 語らせど足らずして 雪落ちる・・・ その名を知らない鳥たち ほの白く立つ朝に解き放し その帰路 奪った者だと知りながら 雪は白いとあなたは言う 時の声を挙げては ほつれてゆく旗の音 土混じる雪に横たわる 雪が眠るとき あなたを選んだ 独り語りという名の波打ち際を 歩く者だけに与えられたもの 罪深き美しい景色をすべて観せて欲 しい 雪が眠るとき 生まれ落ちたとき 愚かさを慰める四季などないから 歩くものだけに与えられたもの 罪深き美しい音を聴きながら眠りた い 雪 雪 雪 雪 ・・・・・