春先に罹った流行り病のせいで 新生活は つまずいたまま 上京してすぐに 知り合ったガールフレンドと 電話してたら 咳が止まらないよ 線路脇の残雪に埋もれた 故郷の匂い 会えない君へのうた たやすく途切れてしまうのなら 一生 僕は悪になるんだろう 守れる約束だけしたいんだ 青春は遮断機の向こう 「ちょうど葡萄が生る 連休には帰れるよ」 「人間関係は うまくいってるよ」 君を連れていった神宮例大祭 水風船の紐 切れて地面が濡れた 線路沿いの砂利道に重なる 故郷の記憶 会いたい君へのうた 絶対 伝えておきたいんだ できれば君の傍にいたいってこと 守れる約束しかしないから うたうのは君へのうた たやすく途切れてしまうのなら 一生 僕は悪になるんだろう 守れる約束だけしたいんだ あの夏は遮断機の向こう