どんな高価なプレゼントも 君とケンカした昨日の帰り道も 100年過ぎれば色褪せてゆく どうしてだろう? 生きていたいのは お金とか 名誉とか べつに欲しくもないから せめて君の癖くらいは 覚えていたいよ 庭つきの家だとか プラチナの砂時計 ぜんぜん欲しくなんてないんだ 壊れてしまうものは よろこびも悲しみも 薄れていったよ 愛が情に移り変わる音 台所の奥で回る換気扇の音 100年降る雨が洗い流して ビルと山を虹が繋ぐよ 自由とか 希望とか べつに欲しくもないから せめて君の声くらいは 覚えていたいよ 他人とちがう夢だとか 億万長者のプライド ぜんぜん欲しくなんてないんだ ちっぽけなものは おれが死んだら浮気しても許すから 結婚指輪を棺桶に入れてください 二人で植えた多年草は 春も夏も秋も冬も陽陰に隠れて 変わらずに揺れている月