すべてをかき消すような ざわめきはもう遠く 裸のプライドも これ以上傷つきはしない 奇跡に続くこの道 駆け抜けてはみたけれど でも現実は なにか足りない このぼくには振り向かないで あともうほんの少しで つかんでた夢が この手をすり抜けていくんだ 無理矢理作る笑顔で隠した悔しさ 刻みつけて 忘れないよ ぼくを失くさないように 一から出直すのは 夢みるよりもつらい ひとつを知る度に 自由を失くしていくから けれどぼくを待っている 誰かがもしもいるなら ひとりでもいい それだけでいい それがぼくの勇気になる あともうほんの少しで つかんでた夢が この手をすり抜けていくんだ 血がにじむくらい強く 噛んだくちびるで その涙を こらえたんだ ここでくじけないように いまこの自分の 砕けたカケラを 投げずに拾い集めては 一つずつそれを つないでゆけたら すりきれても 誇りになる たとえばこの手の中に つかんだとしても その瞬間に消えてしまう 夢はいつもその先で ぼくを呼んでいる まだ知らない 自分だから 必ず会いにゆくから