かじかんだ 手のひらで ぎゅっと マフラーを直したら ふり向いた 君の目が なぜか すこしだけ やわらかい ひかりみたいな 粉雪が 君の髪 そっと 飾ってく それを見て 私だけが しあわせに なっていた イルミネーションの 光の中 君の声が やさしく 揺れてた 「また明日」 それだけでも 心は ふわり あたたかい 届けたいのに 届かないまま “好き”という言葉 隠してる 冬の風に 吸いこまれてく 私の恋のプロローグ コンビニの 灯りまで いっしょに歩く 帰り道 何気ない 話でも 君とだと 特別に 変わるんだ 雪を踏む 音だけが ふたりの間を 満たしてた さりげなく 近づいた 君の手に ドキッとした イルミネーションの 光よりも 君が笑うその顔 まぶしくて 心ごと ほどけそうで 触れてみたいと 思ってた 勇気ひとつが 足りないままで “好き”という言葉 声にできず 冬の夜を ただ集めてく 私の秘密のプロローグ 雪の色が 変わるくらい 長い時間を 君といたい それだけで 今が きらめくの ねえ 気づいてよ この気持ちを 今日もまた 帰り道 君のあとに 粉雪が 舞い降りる ふたつだけ 並んだ影 さみしいのに うれしくて 本当は 指先まで 君に向かって あたたかいのに 言葉には ならないまま 冬だけが 増えていく イルミネーションが ほどけるように 君への気持ちが あふれていくよ もし明日 言えたなら 冬はきっと 変わりはじめる かじかんだ手を 胸にあてて そっとつぶやいた 小さな願い 粉雪が 落ちるたびに すこしずつ 進む プロローグ
