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入道雲は何も知らない

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  • 2026.07.13
  • 4:59
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歌詞

雨上がりの教室、光の匂いがした 君の影だけが、夏より少し早く来る プールサイド、誰かの声が遠くて 私の夏はいつも、 君の輪郭をなぞるだけ 言葉なんて、 いつも遅れてやってくる 心が先に、もう夏になっているのに 鳴きやまない蝉の声が 代わりに何か、 叫んでくれたらいいのに 入道雲は、まだ何も知らないまま 君の方へ、私の視線だけ伸びていく 言いたいことは、 いつも喉の手前で眠る 「好き」 という字は、 まだ覚えたての言葉みたいだ 渡り廊下、君が誰かと笑っている それだけのことが、 私の夏を曇らせる 何でもないと、 何度も自分に言い聞かせて でも心は、もう晴れてはくれない かき氷が溶けるように、 私の理性も溶けていく 冷たいのに、なぜか胸だけが熱くて ねたみなんて、 似合わない言葉だけど それでも本当だ、君への気持ちは 蝉しぐれが、 夏を急かしていくように 君の笑顔が、 誰かへ向くたび胸が鳴る 私じゃない誰かを見る君の横顔も それでも好きだと、 思ってしまう私がいる このまま黙っていれば 夏はまた、何も言わずに過ぎていく 言葉にできない気持ちなんて、 本当はこの世にないのかもしれない ねえ、「好き」 と言えたら、何が変わるだろう 怖いくらい、 君だけが世界のすべてに見える 花火が一瞬で消えるように 私の言葉も、一度きりでいいから 夕立のあと、滲んだ夕焼けの中で 君の名前を、 初めてちゃんと呼んでみた 震える声で、 「好きだよ」って言い切った かっこ悪くても、もういい、 もういい 入道雲は、もう私の心を知っている 君の方へ、 言葉がようやく届いていく 「好き」 という字は、 まだ覚えたての言葉だけど それが今の、私の夏の答えだ 夏の終わりに、誓うことがあるなら 後悔よりも、君を選ぶということ 言葉にならない気持ちさえ、 今はもう、ちゃんと言葉になった

このアルバムの収録曲

  • 1.入道雲は何も知らない
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