赦されるように 両手翳すように 胸焦がすように 報われるように 踵鳴らすように 最愛の靴磨くの 見せかけの今に崩れる空 掴んでは擦り抜ける風よ 行く先は闇か光か 仰いでは偏っていく心 「相応しいものを!」 在るべき場所や為すべき 業の所在なんて 定まっちゃいないのに 望まない嘘を望まれるままに 未来を信じて疑わず只繰り返した 果ては 汚されないように 悟られないように 鼓動止まぬように 嫌われないように 色褪せないように 代替の靴履き古した 忘れじの遠く燃ゆる空 咲いては枯れゆく花よ 廻る世は自由か孤独か 本当の望みなど疾うに終わりすら 既に 察していても尚目を閉じれば揺れる 炎 淡い期待を重ねた 継ぎ接ぎの嘘が霧散するように 未来を信じて疑ってをそう繰り 返して 滲んでいく現の暁星に真実を 見ていた 終焉は嘸や美しかろうと 落とす影消えず容赦なく清く 残酷に白夜が続いていく 夢を見ていたの身に余る夢を 未来は筋書き通り哀しく 虚無が笑う
