弔いと呼吸満たした 飴の水槽をなぞった 誰かがその指先を「楽園」だと言ってた うみべの気球に火がついて 落ちる君の顔が笑ってるようにみえた なあそうだろ? 最後のページ書いてあった! 「愛すること、叶わなくとも」 間違えたままぼくら生まれてきたね 帰り道も思い出せずに ずっと 木蓮とソドムの際 からのゆりかご揺らした 例えばその光景が楽園だとしたら? いつから眠っていた 判決が聴こえた 車輪の下、三月孵化した! なあそうだろ? 最初のシーン覚えていた エーテルの底、目が覚めぬとも すれ違う地獄の窓でいつも探しているよ 変わり果てた君を 別の体で そうだろ 最後のページ書いてあった 「愛すること」 何一つ赦せずに生きていくか 笑った顔も思い出せずに ずっと?