このまま波の青さに見惚れては 漂っていたいけれど そろそろさ ここから出なくちゃ 夜が明けるまで漂うと決めた ブルーライトの海には 毒と薬がそれぞれ流れてる じわじわと浸かっていく毒 いつの間に溺れそう 胸がギュッと苦しくなって いま、深い闇の中 波に流れ 揺れる 揺れる ゆらりと揺れた心が 真っ直ぐだった思いを奪ったまま 永い夢の底へ 目が醒めても 熱は冷めずに 眩む眼差しの朝で ここから出ようか 重たい体 デジタルの砂浜 ぼんやり眺めていた 数多の人たち 溺れていく様を 何一つの感情も 使い物にならないな 忘れちゃった喜怒や哀楽を探し 気づきゃ海の中 波に流れ 揺れる 揺れる ゆらりと揺れた心が 本当はずっとしまってたダークな 葛藤も露わにするんだ 心無い言葉 刺さっていく 紛れ込んだその毒で 「わたし」が見えない 海の外からの声も届かないくらい 闇深く落ちていく 見えてもいない蜘蛛の糸 他の誰にも救えはしないから 今揺れる 揺れる ゆらりと揺れた心を そっと守って地上に泳いでくよ やっと取り戻せるんだ 柔らかな痛みも やがて空に溶けていくさ 本当の青さが広がる こんなに綺麗な青空
