群れたまま君死にたいか 街の灯りに群がった 蛾のような人を訪ねると 君は少しうつむいて 街の蜜に群がった 蟻のような人を訪ねろと やっと夜が今日を切り裂いて 幕が下りる明日はそっと灰になる とうとう父も日々に耐えかねて 炭を焚いた夜汽車に乗り 眠りにつく 夢の話、蟻の街に着く 街の灯りをただ増やし それに群がるすべてが死んだ 父はそこで目が覚めて 夜汽車から降り遺書も焼いて また蟻の街に還っていく やっと夜が今日を切り裂いて 幕が下りる明日はそっと灰になる とうとう父も日々に耐えかねて 炭を焚いた夜汽車に乗り 眠りにつく いずれ誰しも時が訪れて 幕が降りて体はそっと灰になる とうとう父も日々を耐え抜いて 床についてもうじき眠りに着く