明ける 夜が明ける 忘れていた約束のように 続く 日々は続く はじめに歌う蝉の声を合図に 遠く 心の奥に 空と荒野がある 行ける いつか行ける 誰ももう子供のように 雨を飲めない そして ある日気づく 隠していた秘密のように 君の愛する人は 誰もが 誰もが いつか死ぬ 光を超えて言葉が届く 時間を超えて歌が聞こえる 身体は滅び海に溶ける 魂は? 魂は そして 火花が散る 俺のファズの小さな回路に 宇宙を旅する大昔のメッセージに 遠くへ行くハイカーのブーツに 走り出す瞬間の スカートのひらめきに 手のひらに収まるほど 小さな頭蓋骨に 急げ 愛する人へ 誰もが 誰もが いつか死ぬ