排気ガスがそっと 右側の頬を撫でる午後 錆色の街はずっと 僕達の故郷の景色で ビルとビルの隙間に浮かぶ 思い出はろくでもないもんだね 過不足 泣く 過ぎる毎日 あぶくに巣食う苛立ち 頼んじゃないのに仄日は 一抹の淋しさを演出している イヤホンの中のロックスター 僕の現実までは歌っちゃくれない 失った後の「大切だった」は 美化で塗りつぶした駄作だったな そんな事今更どうでもいい 結局何も変わらないから あぁ日常は あなたが居ないのを無視してさ もう感傷は 僕1人を慰めるもんになって 「あぁあの時 私たち どうすればよかったの?」 「さぁ」 今更 そんな事わかったって 意味をなさない 青色のバスのシート 一番うしろに腰掛けて 待っていたんだずっと 眠らない街が眠るのを 7月 海沿い 古いカメラも 10月 校庭 温いコーラも こだわりも愛も理想も全て 結局何も残らねぇな あぁ群青は 確かにそこにあったはずなのにな もう生活は 僕1人が嗜む余興になって あぁこの歌も クソみたいなラブソング しょーもねーな 今日は戦争もミサイルも 僕にとって意味をなさない あなたを待ち 春が過ぎて こゝろだけをあの日に置き去って 花は胸に 思い出を捨て あの日観た映画って なんだっけな