僕の手がまだ力を持たないときに 授かったこの名前を ごめんなさい 捨てたいと思ったこと何度もある 砂場でずっと掘り続けた山 夕方の匂い 片手の先にあったはずのバビロン 片方の視界塗りつぶしたように いつしか自分の名前を 演じるようになってしまった 僕はこの世界のGIFTとして 生まれたんだろうか そうだとしたら この花摘んだときに 地上から離される理由を 花に教えるような誠実さ 絶え間なく伝えていく GIFTを与える人になりたい 紙一枚に僕がしてきたことを ひとつひとつ書いてみても 物語は満足しないもの すべての善悪を 両手に知ったところで 誰かを簡単に泣かしてしまう 事だってあるだろう 僕はこの世界のGIFTとして 産声あげたその時はまだ 与えられた羽が重たすぎて 無意識に泣いたよ 白い木綿の感触に包まれた瞬間 ただの子供になれた気がする 最初にもらったGIFTだ 僕はこの世界のGIFTとして 生まれたんだろうか そうだとしたら この花摘んだときに 地上から離される理由を 花に教えるような誠実さ 絶え間なく伝えていく GIFTを与える人になりたい それこそGIFTだ