大雨 夕暮れ 夏の路頭 濡れる俺に傘はない 先を急ぐか、止むの待とうかで 揺れる俺に傘はない アバンギャルド気取りの憂い 宙で浮つく怠い微熱を 稲妻に切り割いてく何者かに 噛み付く勇気はないのに 大雨は溜まり哀は塊を成し押し寄せ 震える俺に朝はない 利他主義的な思想の彼とかの 優しさなんかが分からず それ故、俺には傘がない UFOに飛び乗って 救いの手を差し伸べに 来てよジーザス 知らぬ間に雨が止み晴れて お気楽な世界など多分ないんでしょ ブルーな憂いよ 飛んでいけ理想郷へ アスファルト蹴飛ばしてるだけが 己ではないからね