あなたの形が変わっても 私はそばにいられるかな 二人の時計が動くように 涙を堪え笑う いつか見たあの景色が まだ懐かしくて 誰にも言えなかった 訊かれもしなかった 明日目を覚ますことが 怖くて逃げたくて 「あなたも?」と言えなくて 優しく目を逸らす 私と あなたの 影伸びた帰り道 高くて美味しいケーキ あの日に戻れたら あなたの形が変わっても 私はそばにいられるかな 二人を突き刺す悲しみが 私のそばで笑う あなたの形が変わっても あの日の言葉は変わらない 二人で重ねた手のひらに 涙をこらえ願う 私は あなたが まだあなただとわかる 貴方が怖くなっていく 言葉だけが滲む あなたと私は― あなたの形が変わっても 私はそばで笑っていたい 二人の形は変わらない 誰にも触れない あなたの形が変わっても 明日も 何もなかったように 美味しいケーキを買ってから 鼻歌歌い帰ろう あなたの形が変わったら 見捨ててくれ とあなたは言う だから あなたの形が変わるほど 強く抱きしめようと 決めたんだ
