静けさを 纏う僕は 漆黒の世界に 抱かれながら この手から 消えたものを 数えて 涙を流す 見えない水の 捉え方を 知らないうちに 覚えていた アカシア 強く萌せ 感情も孤独も 押し殺して 朝霧 砂塵を消し 澄んだ景色に 君がいた 風紋を蹴散らすように 果てのない砂れき地 辿りゆけば 人影が 重なり合い いつしか 仲間を知った 「忠誠」が何か 気付けた時 取り巻く空が 育ちだした アカシア 深く根ざせ 繊細な希望を 力にして 失くした宝物は 何を捨てても 決して還らない 形なき答えを探し 犠牲もいとわず 心を蝕む 君のぬくもりが 雨となり 注げば 浸み込む 雫は今 冷静な理性を 忘れさせて 失うおそれからは 逃れられない だけど アカシア 高く芽吹け 導くその手を 握り返して 流れる 時の中で 立ち向かうから 僕は 往くよ