思い出は作ってみるとこんなもので 泳げるのに泳ぐ気にならんもので 夏だから水場になんて思い立った 考え無しをシートがはたいて笑う 白銅貨2つで買ったクエスト 氷を崩してく戦いのあと 残ったミゾレの色の夏だ ダラけたオリの中 また青くなる じっとりと注ぐ夏の暑さは 恋しようにも違う熱だから むせ返るまま日々が過ぎてく くるりくるりとまた過ぎてく あの辺りに見せるための花火は 高いところから見ると冷めるもので 縮こまった夏に飽きているうちに 「野菜買ってきて」 なんて辞令が下る エコバッグ提げて蝉を聞いて しばらくは会えないはずなのに ハズレ棒の向こうで出くわす 君と同じ道を そんな奇跡を 僕の本気が 君の平気が こんな夏にさえ色をつける 演じてないよと声が騙って くるりくるりとまた青染み 青空の下2人でそよぐ 風のない街 揺れて見える 君が焦がした夏の分まで 恋していると空にこぼす 宿題は早めにと迫る 思い出は朧になってく もういいだろう、勿体無い 夏はこんな色じゃなかった ちっぽけな僕は いつも季節が 心の穴を埋める気がして ちっぽけが故に 容易く満ちて そんな狡さが見えぬ内に 僕の本気が 君の平気が こんな夏にさえ色をつける 演じてないよと声が騙って くるりくるりとまた青染み 青空の下2人でそよぐ 風のない街 揺れて見える 君が焦がした夏の分まで 恋していると空にこぼす