上手く呼吸ができない 歩道橋 見下した街の街灯が ふたりのものに見える気がしたよ きっと 同じことを思っている 意味のないことこそ 生きる意味になる それだけを持って会いに行く 午前零時を合図に決めて ふたりだけが知っている 悪い方向へと 夜の合間を抜けて飛び込んだ 幼気な逃避行 繋いだ手の中で伝え合うそれは 本当の本当 いつかなんていらない いまがいい 忘れてほしくない 嫌いの最果てに行こう ほら 誰一人いない場所で覚えていて 上手く呼吸ができない 屋上 雑に座る影を追っていた 静寂に響くふたりの鼓動音 きっと 同じことを思っている さようならしないの 幻みたいだ いつまでもこのままでいたい 認め合うほどあからさまじゃない だけど ずっと ずっと 恋をし合っていたんだろう 斜向かい 曖昧な 距離感が示した恋心 仕舞っておくには大きくて どうしようもないままで いつかなんていらない いまがいい 答えなんかなくとも 風がふわりと撫でていく そして過ぎ去っていく 意味のないことこそ 生きる意味になる 同じことを思って生きている 午前三時の空を見上げて ふたりだけが知っている 未来の方へと 夜の合間を抜けて飛び込んだ 幼気な逃避行 繋いだ手の中で伝え合え それが本当の本当 いつかなんていらない いまがいい 忘れてほしくない 嫌いの最果てに行こう ほら 誰一人いない場所で覚えていて