これから話す ことを聞いて できれば少しだけ 暖かくして 背びれが光る 同じ色で その度いつだって 躊躇ってしまう ああ 僕らただ 遠くを眺めては キラキラ 綺麗だね そう言って笑った 黄金色の海峡を 泳いだこと 力一杯に自慢して みたけれど 嘘にもならない話の 虚しさに 最後のたった一言が 出てこない 南へ正直に 泳いでいたのに 気づけば自分の 事さえ騙している ああ 今夜こそ 言わなきゃだめなのに こんな日に限って 君が可愛いんだ 大きな海で出会った 小さな僕たちの 嘘でも本当でも無い 今日が終わる 悲しんだ人の涙から 海ができて 泳ぎ回るものたちが 波を生む こんなに馬鹿げた話を 聴きながら 楽しそうに また君は頷いた