時計の針と 落ち葉を攫った風 世界が刻々と 色を失くしていく あの日のまま 君が笑っていた 幻が窓の外 生きているみたいだった 埃かぶった アルバムの中 君の面影が蘇る いつかの約束を 何億回も繰り返して 巻き戻れと 神を呪って 嗚咽を吐いた 寂しくなった部屋に 声が響き渡って 一人になった僕の耳に 僕の声だけ残った ただ流れた 日常に連れ去られ 知らぬ間に花は咲き それも枯れていた 止めることが 出来ない身体は 光浴びる部屋で 背を向けて 隠れていた 暗闇を待つ 瞬きの奥 今でも夢を 繰り返す いつかの約束が 何億回も重なり合って 触れなきゃ消えて 触れれば 崩れ壊れていった 名前を呼んだ空を その輪郭に撫でれば 一人になった影が 揺れて意地悪だ 君だった ずっと ずっと そばにいてほしいけど 一瞬 そう 一瞬だけでもいいから 君を忘れた世界で今も 君だけ探していた 息をするように 褪せゆくから 君を形に 残したいんだ 何処かで僕の 知らない涙を流すとき 帰る場所でありたいんだ いつかの約束を 何億回も繰り返して 巻き戻らぬ日々で 僕は生きている 冷たくなった風に 声が響き渡って 一人になった僕の耳に 君の声が届いた ずっと ずっと そばにいてほしいけど 一瞬 そう 一瞬だけでもいいから いつかなんてきっと 叶わないと 知っているけど いつかを願っている